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SPYDとは?高配当ETFで資産形成を始めるための完全ガイド

【この記事はプロモーションを含みます】

この記事の結論
  • SPYDはS&P500高配当指数に連動するETF
  • 米国高配当ETFの中でも特に高い配当利回りを実現している
  • 構成銘柄に偏りが多く景気変動の影響を受けやすい

米国高配当ETFは、安定した収入を求める投資家にとって魅力的な選択肢です。その中でも、SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)は、先にご紹介したVYMHDVと同様、多くの投資家から注目されています。

本記事では、SPYDについて、投資する上で知っておきたい特徴を投資初心者に向けて分かりやすく解説していきます。

本記事でわかること
  • SPYDの基本情報について
  • SPYD投資のメリット・デメリットについて
  • SPYD投資における投資戦略について

 

管理人
管理人
特に、これから高配当ETF投資を始めようと考えている方や、米国株投資に興味をお持ちの方に向けた内容としております🤞

 

にゃんまる
にゃんまる
既にSPYDでの投資を実践している方にとっても、改めて学び直すキッカケにしていただけると嬉しいニャ❢

 

SPYDとは

SPYDはアメリカのステート・ストリート社が運用する米国高配当ETFです。

ステート・ストリート社は総運用資産は4.1兆米ドル【2022年12月現在】を誇る、世界的な資産運用会社です。

バンガード社ブラックロック社と並んで、世界三大資産運用会社として語られることも多く、世界的にみても信頼と実績が高い資産運用会社であるといえますね🤞

 

管理人
管理人
因みにオルカンで有名な三菱UFJアセットマネジメントの運用資産残高は30兆円(2023年9月時点)であることからも、いかにブラックロック社の運用資産が莫大であるかが分かりますね❢

 

にゃんまる
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米国高配当ETFについてはこちらの記事もご覧くださいニャ❢

 

米国株式
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SPYDの基本情報

SPYDは、State Street社によって運用されている高配当株に特化したETFです。正式名称は「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF」で、ティッカーシンボルはSPYDです。

SPYDは、S&P500高配当指数(S&P 500 High Dividend Index)に連動することを目指しており、この指数に含まれる高配当銘柄に分散投資することができます。

 

SPYDの特徴

名称 SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
運用会社 State Street(ステートストリート)社
連動インデックス指数 S&P 500 High Dividend Index
経費率 0.07%
銘柄数 80社
純資産額 51億320万 米ドル(時価総額加重平均、2024/8/29時点)
取扱可能な証券会社 SBI証券楽天証券マネックス証券など

 

にゃんまる
にゃんまる
SPYDへの投資なら手数料が低いネット証券がオススメだニャ❢

 

S&P500高配当指数(S&P 500 High Dividend Index)とは

 

管理人
管理人
まずは、SPYDの連動指数であるS&P500高配当指数について簡単にご紹介します🤞

 

◯S&P500高配当指数(S&P 500 High Dividend Index)の特徴

  • 選定基準:S&P 500に含まれる企業の中から、配当利回りが上位80社に位置する銘柄を選定します。つまり、株主に高い配当を提供している企業が選ばれている
  • 構成銘柄:組入銘柄の比率はほぼ一定であり、公益事業や金融、不動産の銘柄を中心に構成されている(2024年9月時点)
  • リバランス:定期的なリバランス(年2回)で、配当利回りが高い銘柄への入れ替えが行われる

 

にゃんまる
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SPYDはS&P500の対象銘柄の中でも、最も配当利回りが高いことが特徴だと覚えておけば問題ないニャ❢

 

SPYDの配当利回り

 

管理人
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次に、SPYDの配当状況と配当利回りをみていきましょう🤞

 

SPYDの配当状況&配当利回り
  • 直近の配当利回り:4.10%(2024年8月29日時点)
  • 配当頻度:年4回(3、6、9、12月)
  • 直近の年間分配金(2023年):1.827629米ドル

 

SPYDの分配金推移は下図のとおりです。

 

※SBI証券データより作成

 

にゃんまる
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HDVやVYMと比べて分配金の増減が激しい印象だニャ❢

 

管理人
管理人
指数の設定上、セクターに偏りがあることの影響が配当状況に顕著に現れてますね🤞

 

代表的な運用セクター&構成銘柄

本章ではSPYDにおける主な運用セクタと代表的な構成銘柄をご紹介します。

 

管理人
管理人
まずは代表的な運用セクターを紹介します。

 

代表的な運用セクター

 

にゃんまる
にゃんまる
運用セクター別の資産構成比は下記のとおりだニャ❢

 

◯SPYDの業種別構成比率(2024年09月03日現在)

出典:StateStreet社(2024/9/3時点)

 

管理人
管理人
景気敏感な「不動産」が約25%を占めており、景気の影響が配当に反映しやすいことが分かりますね🤞

 

代表的な構成銘柄

 

管理人
管理人
次に、SPYDの組入れ銘柄のうち代表的な会社をご紹介します。

 

銘柄名 保有株数 組入比率(%)
KELLANOVA 1,346,802 1.64
KENVUE INC 4,242,535 1.45
VENTAS INC 1,440,079 1.36
PUBLIC STORAGE 260,805 1.36
STANLEY BLACK + DECKER INC 892,294 1.35
EDISON INTERNATIONAL 1,013,871 1.35
HASBRO INC 1,297,401 1.34
BEST BUY CO INC 878,798 1.33
MID AMERICA APARTMENT COMM 537,548 1.33
PHILIP MORRIS INTERNATIONAL 691,785 1.33

出典:StateStreet社(2024/9/3時点)

 

にゃんまる
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組入割合が概ね一定となっているのが特徴的だニャ❢

 

管理人
管理人
因みに構成銘柄の入れ替えは年に2回行われます💡

 

SPYDの価格推移

次に、SPYDの価格推移をご紹介します。

参照元:Bloomberg

 

にゃんまる
にゃんまる
HDVと比べて多少値動きは粗くて、2023年末期は結構下がっているニャ…

 

管理人
管理人
期間全体では右肩あがりの推移ですが「株価上昇によるキャピタル・ゲイン」はHDVよりもやや不安定な印象ですね…🤔

 

参考:HDVの価格推移【参照元:Bloomberg

 

にゃんまる
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成長による資産増加よりも『高い配当率』を意識したファンドであると言えそうだニャ❢

 

SPYDに投資するメリットとデメリット

 

管理人
管理人
この章では、私が考える「SPYDへ投資するメリット・デメリット」についてお伝えしてまいります。

 

SPYD投資のメリット

私が考える「SPYDへ投資するメリット」は以下の通りです。

SPYD投資のメリット
  1. 配当利回りが(他の米国高配当株ETFと比べて)高い
  2. 比較的少額でも投資が可能
  3. 運用コストが低い

 

管理人
管理人
それぞれについて簡単に説明してまいります。

 

配当利回りが高い

個人的にSPYDに投資する最大のメリットと考えるのは『配当利回りが高いこと』です。直近の4年間は4%以上の配当利回りを実現できてます🤞

 

年度 配当利回り
2023年 4.62%
2022年 4.72%
2021年 4.70%
2020年 4.16%

参照元:ステート・ストリート社サイトより作成

 

配当金は「再投資」は勿論「日々の生活費」として使ってしまう等、その時々の状況に応じて自由に使えるのが魅力ですね✨️

例えば「月々25万円の生活費」が必要な方が「税引き後の配当利回りが5%の株式」を保有している場合は、理論上では「6,000万円分の株式」があれば生活費を賄えることになります(6000万円×0.05÷12=25万円/月

 

にゃんまる
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ある程度の資産があれば、憧れの配当生活も視野に入ってくる水準だニャ❢

 

管理人
管理人
後述するデメリットもあって集中投資はオススメしませんが、一つの例として知っておいてもいい知識ですね🤞

 

少額でも投資可能

SPYDは2024年9月13日時点で『45.41米ドル』であり、手数料を含めても『1株あたり約7,000円程度』で購入可能です。

 

※参照元:SBI証券

 

同じ米国高配当ETFであるVYMHDVの価格が、どちらも1万円超であることを考えると、比較的少額から投資できる高配当ETFであるといって差し支えないでしょう。

 

管理人
管理人
個人的に米国株の高配当投資を少額で手軽にはじめたい方にとっては、有力な選択肢になると思います😊

 

にゃんまる
にゃんまる
「VYM」と「HDV」についてはこちらの記事で紹介しているニャ🤞

 

運用コストが低い

また、SPYDの経費率は年率0.07%と非常に低く抑えられており、取引コストを抑えながら運用できるのも大きなメリットです。

管理人
管理人
因みに「経費率」とは投資商品の運用に必要な経費で、投資している金額に応じて発生する経費の割合のことになります🤞
にゃんまる
にゃんまる
例えば、SPYDに100万円投資している場合、1年間で700円の経費がかかることになるニャ❢

 

管理人
管理人
個人的には「80社の企業に分散投資」&「年2回の銘柄の組み換え」を自動で行ってくれることを考えると、経費率0.07%は非常に良心的な水準と言って差し支えないと思います😊

 

にゃんまる
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新NISAの「つみたて投資枠」で投資できる「S&P500指数に連動するファンド」の経費率は年率約0.1%~0.68%程度のものが多いことからも、SPYDの経費率は良心的といっていいと思うニャ❢

 

SPYDのデメリット

一方で、SPYDのデメリットとしては、景気敏感銘柄が多く組み込まれているため、不況時や特定セクターに悪影響があった場合に大きく下落する可能性があります📉

 

にゃんまる
にゃんまる
SPYD投資の主なデメリットは以下の通りだニャ❢

 

SPYD投資の主なデメリット
  1. 特定セクターへの依存度が高い
  2. 景気変動による影響が大きい
  3. 成長性が低い

 

管理人
管理人
各々について少し詳しくお伝えします。

 

特定セクターへの依存度が高い

SPYDは高配当株を中心に構成されており、特に不動産(REIT)や公益事業セクターが多く含まれています。

 

SPYDの業種別組入比率

 

管理人
管理人
特に「不動産」「公益事業」「金融」セクターに集中していることが分かりますね🤞

 

これらのセクターの主な特徴は下記のとおりです。

  • 不動産セクター(REIT):金利が上昇すると、不動産関連の企業は借り入れコストが増加し利益率が低下することがあります。これにより、企業が配当金を減らすリスクが高まります。
  • 公益事業セクター: 公益事業(電力・水道など)は、景気に関係なく安定した収益を上げやすい一方、規制や金利の影響を強く受けます。特に金利上昇時には、債務負担が増えるため、配当を維持するのが難しくなる可能性があります。
  • 金融セクター:金融セクターは、安定した配当や景気回復期の成長が期待できる一方、景気変動や規制、金利の影響を受けやすいリスクも伴います。特に金利低下時は全体的な収益性が低下し配当への悪影響が生じる可能性があります。

 

このように、セクター集中による投資は、経済や金利の変動に応じてSPYD全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

 

管理人
管理人
業績の悪化に伴う「減配や無配リスク」と同時に、株価下落のダブルパンチとなってしまう可能性もありますね…🤔

 

景気変動による影響

高配当株は、景気変動の影響を受けやすい傾向があります。

特に、SPYDが投資している高配当銘柄は、景気が良好なときには安定した配当を提供しますが、景気後退期や経済が不調なときには業績が悪化し、配当金が削減されるリスクがあります。

 

景気変動による主な影響
  • 景気後退時の配当削減: 景気が悪化すると、企業の利益も減少しやすく、それに伴い配当金が減少するケースがあります。高配当ETFの魅力は配当利回りの高さですが、企業が配当を削減すると投資家が期待する安定した収益が得られなくなる可能性があります。
  • 高配当株の景気依存性: 特にエネルギー、不動産、金融などのセクターに依存している場合、景気に左右される企業の業績悪化がETF全体の配当利回りを下げる要因になります。

 

SPYDは、景気後退期においてはそのリターンが低下しやすいというデメリットがあるため、特に配当収入を重視する投資家にとっては、景気変動に伴う不安定さは大きなリスクとなり得ます。

 

にゃんまる
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景気後退期においては、SPYDの最大のメリットである「高い配当利回り」の維持は難しくなりそうだニャ…

 

成長性の低さ

SPYDに含まれる銘柄は、基本的に高配当を支払う成熟企業が多く、これらはグロース株(成長株)に比べて株価の上昇余地が限定的です。

したがって、キャピタルゲイン(株価の値上がり)を重視する投資家にとっては、成長性の低さがデメリットとなります。

 

にゃんまる
にゃんまる
SPYDの成長性が低い主な要因は以下のとおりだニャ❢

 

成長性の低さの要因
  • 成熟企業への投資: SPYDの構成銘柄には、大手の成熟した企業が多く含まれています。これらの企業は安定した収益を上げていますが、すでに成長のピークに達していることが多く、急激な株価上昇は期待しにくい
  • キャピタルゲインの期待が低い: グロース株に投資する場合、企業の成長に伴って株価が大幅に上昇する可能性がありますが、SPYDのような高配当ETFは、配当収入が主なリターンとなるため、株価上昇による利益(キャピタルゲイン)への期待はあまりできない。

 

SPYDは、高配当銘柄に重点を置いているため、バリュー株(成熟した企業)に多く投資されています。

バリュー株は成長株(グロース株)と比較して、株価の上昇余地が限られるため、特に短期的な利益を重視する投資家や、株価の値上がりによる大きなリターンを望む投資家にとって大きなデメリットとなります。

 

にゃんまる
にゃんまる
「短期的な成長」や「リスクの分散」を求める場合、SPYDは必ずしも「魅力的な投資先」とはならない可能性が高いニャ…

 

管理人
管理人
SPYDのデメリットを理解した上で、自分の投資目的&リスク許容度を考慮して、投資の可否を冷静に判断していく必要がありますね🤞

 

その他の米国高配当ETFとの比較

 

管理人
管理人
ここでは、その他の人気高配当株ETFである「HDV」「VYM」と比較します。

 

主な米国高配当株ETFの特徴

 

主な米国高配当株ETFの特徴

SPYD HDV VYM
運用会社 ステート・ストリート ブラックロック バンガード
ベンチマーク S&P500高配当指数 モーニングスター配当フォーカス指数 FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
構成銘柄数 約80社 約75社 約550社
経費率 0.07% 0.08% 0.06%
基準価額(2024/8/7時点) 42.44USD 112.08USD 118.72USD
直近配当利回り(2024/6時点) 4.55% 3.25% 3.40%
特徴 S&P500の採用銘柄の中で、配当利回りの高い80銘柄に投資 米国の財務優良企業のうち、配当利回りの高い銘柄でに投資 平均以上の配当利回りがある米国企業に幅広く分散して投資

 

にゃんまる
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連動する指数の違いが、基準価額や配当利回りの差に現れているニャ❢

 

過去の実績比較

次に、2016年~2024年7月時点におけるリターン・リスクについて比較します。

 

管理人
管理人
2016年に各々に1万ドルを投資した場合の(分配金は再投資)資産推移は下図のとおりです🤞

 

出典:ポートフォリオビジュアライザー

 

「年率収益率」はVYMが一番大きく、また「年率標準偏差」も最も低くなっており、データ上は、VYMが最も安定したリターンを実現しつつ、リスクも一番低いという結果になってます💡

 

管理人
管理人
理由としては、VYMは多くの銘柄に分散して投資している、また比率の大きいセクターの成績が良かったということが考えられます💡

 

にゃんまる
にゃんまる
ここでの「投資のリスク」は「価格のぶれ幅」を意味するもので、必ずしも「危険度」を示すものではない点に注意が必要だニャ❢

 

管理人
管理人
因みに、VYMは米国株・ETFデビューにオススメの銘柄として過去記事でもご紹介してます😊

 

米国株式
「米国株」って何がすごいの?米国株投資のメリット・デメリットとは?この記事では、これから米国株投資をはじめようと考えている方に向けて、米国株投資の特徴やメリット・デメリットについてお伝えします。また、おすすめのファンドもについてもご紹介して参ります。 ...

 

にゃんまる
にゃんまる
なら、SPYDじゃなくVYMに投資した方がいいんじゃないかニャ…?

 

管理人
管理人
1銘柄への投資を考えるなら「VYM」は有力な選択肢ですが、例えば、高い配当利回りが期待できる「SPYD」と、安定してリスクが低い「HDV」双方に投資することで「成長性」と「安定性」のバランスが(VYM単体より)取りやすくなることが期待できますね🤞

 

HDVの業種別構成比率

出典:ブラックロック社ホームページ

 

管理人
管理人
先にお示ししたSPYDの業種別構成比率と比べると、お互いをある程度補完する関係になっていることが分かりますね🤞

 

SPYDの投資戦略

SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当ETF)を活用した効果的な投資戦略は、主に高配当を重視する投資家や、安定したキャッシュフローを得たい人に向いています。

SPYDはS&P500指数の中で配当利回りの高い銘柄に投資するETFであるため、安定した配当を目的とした長期投資戦略が中心となります。

 

管理人
管理人
個人的に考える『SPYDを使った投資戦略』は以下の通りです🤞

 

SPYDの投資戦略について
  • 高配当によるインカムゲイン重視の長期投資
  • 分散投資の一部としての利用

 

にゃんまる
にゃんまる
それぞれについて少し深堀りしていくニャ❢

 

高配当によるインカムゲイン重視の長期投資

SPYDは比較的高い配当利回りを提供しており、これを活用することで、配当を再投資しながら資産を徐々に増やしていく戦略が有効です。

この戦略のメリットは、長期的な資産の増加が期待できる点です。毎年の配当をそのまま消費するのではなく、SPYD自体に再投資することで、複利効果による保有資産の成長が見込めます。

 

にゃんまる
にゃんまる
配当再投資では、複利の力を活かすことでリターンを大幅に増加させることができるため、長期保有する場合は、時間とともに着実な資産増加が期待できるニャ❢

 

管理人
管理人
例えば2015年~2024年9月時点における「配当再投資の有無」による資産増減は下図のとおりです📈

 

 

ポートフォリオビジュアライザー「SPYD(配当再投資する)」より抜粋

なし

ポートフォリオビジュアライザー「SPYD(配当再投資しない)」より抜粋

 

にゃんまる
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再投資しない場合と比べて約10年で1.5倍以上の差がついているニャ❢

 

管理人
管理人
HDVと同様に、配当再投資による複利の力が、市場変動の影響をある程度打ち消してくれることが期待できますね🤞

 

一方で、配当金をそのまま生活費や他の投資に充てたい投資家にとってもSPYDは効果的です。

SPYDは3,6,9,12月と4半期ごとに配当が支払われるため、定期的なキャッシュフローを確保したい投資家にとっては比較的安定した収入源となります。

 

にゃんまる
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例えば、リタイア後の生活費や他の投資への資金を確保したい場合、定期的な配当収入を得られる点は大きな魅力と言えそうだニャ❢

 

管理人
管理人
一方で、景気動向の影響を受けやすい銘柄でもあるため、為替変動を含めてある程度の増減があることを想定しておくことも大切ですね🤞

 

分散投資の一環としての利用

分散投資戦略の一部としてSPYDを活用することは、特定のリスクを避け、全体のポートフォリオを安定させるために有効です。

具体的には、SPYDを他の資産クラスやETFと組み合わせることで、ポートフォリオ全体のバランスを取り、特定の市場リスクに対して、SPYD単体よりも強固な対策を講じることができます。

 

管理人
管理人
幾つかの具体的な方法について説明します🤞

 

セクター分散の強化

SPYDは米国株式市場の配当利回りの高い銘柄に分散投資しており、セクター分散も比較的広範ではあるものの、投資比率としては不動産・金融・公共事業セクターへの比重が多くなっております。

そのため、SPYD単独に依存するのではなく、他のETFや個別銘柄と組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスク分散が可能となります。

 

にゃんまる
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例えば「SPYD」と「HDV」を組み合わせることで、比較的セクターのバランスが取れた米国高配当株ポートフォリオになることが期待できるニャ❢

 

管理人
管理人
また、VOO(S&P 500 ETF)QQQ(NASDAQ 100 ETF)などの成長株ETFを組み合わせることで、成長性の高い企業と高配当企業の両方にバランスよく投資する戦略も考えられますね🤞

 

個別株投資リスクの軽減

SPYDは、個別の高配当株に直接投資するのではなく、複数の高配当株に分散投資することで、個別企業に特有のリスクを軽減できます。

例えば、特定の企業が業績不振や不祥事で株価が急落した場合でも、他の銘柄がポートフォリオの安定性を支える役割を果たします。

また、SPYDは、米国経済全体にわたる多様な企業に投資しているため、特定の企業や産業に依存せず、経済全体のリスクをより分散させることができます。これにより、全体的な市場リスクの軽減が期待できます。

 

管理人
管理人
財務優良かつ様々なセクターに渡る米国企業に投資を行っており、比較的安定した分配金が期待できますね🤞

 

国際分散投資との組み合わせ

SPYDは米国の高配当株に焦点を当てているため、米国内の経済や政策リスクに直接影響を受けます。

このリスクをさらに分散させるために、国際的なETFやファンドとSPYDを組み合わせてポートフォリオを構築することが有効であると考えられます。

例えば、全世界やヨーロッパ、日本など、異なる経済圏を含む銘柄への投資を加えることで、グローバルな経済変動に対する耐性を高めることが期待できます。

 

管理人
管理人
因みに、私は日本の個別株と合わせて投資を行うことで、為替リスクの分散を図っております🤞

 

インカムゲインとキャピタルゲインのバランス

SPYDは高配当株に投資するため、安定したインカムゲイン(配当収入)が期待できます。

これに加えて「キャピタルゲイン(株価上昇による利益)」を狙う他の投資商品と組み合わせることで、ポートフォリオのリスクとリターンのバランスを整えることが可能です。

 

にゃんまる
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例えば、高配当ETFを保有することで安定した収入を確保しつつ、中長期的な株価上昇を狙った投資(全世界株式やグロース株等)で資産の増加を狙うことができるニャ❢

 

これにより、インカムゲインとキャピタルゲインのバランスを取った投資戦略が可能となります。

 

管理人
管理人
私は、米国高配当ETFと併せて「全世界株式ファンド」への投資を通じてインカム・キャピタルの二刀流で資産形成を実践しております🤞

 

まとめ

本記事では、米国高配当ETFのSPYDについて、実際に投資を行っている私自身の経験や所感を含めてにご紹介いたしました。

本記事でご説明したこと
  • SPYDの基本情報について
  • SPYD投資のメリット・デメリットについて
  • SPYD投資における投資戦略について

SPYDは、State Street社によって運用されている高配当株に特化したETFです。正式名称は「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF」で、ティッカーシンボルはSPYDです。

SPYDは、S&P500高配当指数(S&P 500 High Dividend Index)に連動することを目指しており、この指数に含まれる高配当銘柄に分散投資することができます。

 

管理人
管理人
長期的な保有を通じて、高い配当による収入(インカムゲイン)が期待できる銘柄ですね🤞

 

にゃんまる
にゃんまる
SPYD単体だけではなく、他のアセットや高配当ETFと組み合わせることで、安定的なインカムゲインとともに、資産全体のキャピタルゲインを増やすことが期待できるニャ❢

 

ぜひ、SPYDをポートフォリオの一部として組み込んで、配当収入を得るための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょう?

 

管理人
管理人
投資は最終的にはすべて自己責任です。リスクとリターンのバランスを考慮して、ご自身の投資目的に合った投資を実践していきましょう🤞😊

 

では、SeeYou❢

 


 

にゃんまる
にゃんまる
SPYDの購入を検討している方は、まず証券会社の口座開設が必要となるニャ❢

 

管理人
管理人
今から口座開設するなら、ネット証券大手の「SBI証券」か「楽天証券」がオススメです🤞




 

にゃんまる
にゃんまる
楽天経済圏の方は「楽天証券」での口座開設もオススメだニャ❢