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- SCHDは米国の高配当株100銘柄に投資するETF
- 10年以上連続で配当を支払っている企業から、時価総額や取引量、ファンダメンタルズを考慮して銘柄を選定している
- 楽天証券で投資信託として購入可能
- 中・長期的に安定した配当利回りと成長に期待できる
この記事では、米国高配当株ETFとして人気の高い「SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)」についてお伝えしてまいります。
本記事を通じて、SCHDの特徴やメリット、他の米高配当株ETFとの違いを理解し、新たに設定された『楽天SCHD』への投資判断にお役立てください🤞
※2024年11月21日追記
2024年12月20日より、SBI証券でもSCHDに連動するファンド「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」が設定されるとのこと❢
1. SCHDとは?基本情報と概要
SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は、米国の高配当株に投資するETFです。配当を重視した投資信託であり、S&P Dow Jones U.S. Dividend 100 Indexをベースにして、株主還元に積極的な企業に投資しています。
SCHDの基本データ
- 設立:2011年
- 運用会社:Charles Schwab(チャールズ・シュワブ)
- 経費率:0.06%
- 配当利回り:3-4%程度(変動あり)
- 投資対象:米国企業(大企業中心)
- ベンチマーク:Dow Jones U.S. Dividend 100 Index
- 分配金支払い頻度:年4回
- 運用資産額:約50億ドル以上(時期によって増減あり)
Charles Schwab(チャールズ・シュワブ)は、1971年に設立され、テキサス州ウェストレイクに本社を置くアメリカの著名な金融サービス会社です。
同社はオンライン取引を専門としており、証券口座、退職金口座、ファイナンシャルアドバイザリーサービスなど、包括的な投資商品とサービスを提供しています。
- 設立:1971年
- 本社:米国テキサス州ウェストレイク
- 最高経営責任者(CEO):ウォルター・ベッティンジャー
- 業種:金融サービス(証券・資産運用)
- 従業員数:約19,700名(2019年現在)
- 運用資産残高:2018年12月現在、約3兆2,500億ドル
低コストの手数料体系と投資への革新的なアプローチで知られており、従来のウォール街の慣行に代わる現代的な選択肢を提供することを目指している資産運用会社です。
SCHDのメリット
本章ではSCHDのメリットについて説明いたします。
- 安定した高配当利回り
- 投資コストが低い
- 株主還元を重視する企業に投資⇒減配の可能性が低い
各々について少し詳しくお伝えしていきます。
安定した高配当利回り
SCHDの最大の魅力は、安定した配当利回りです。平均して3-4%の配当を実現しており、他の高配当ETFと比べても魅力的な利回りを誇ります。
設定来(2015年)以降ののSCHDの配当状況は下記のとおりです📈
SCHDの配当状況
※参照元:三菱サラリーマンさんの記事より抜粋(【楽天SCHD】シュワブ米国配当株式ETF、高配当・増配・リターンいずれも良好)
投資コストの低さ
SCHDの経費率(信託報酬)は0.06%で、非常に低く設定されてます。他の米国高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)と比較しても遜色なく、大きな魅力となってます。
参考までに、信託報酬が資産形成に及ぼす影響をシミュレーションした結果は下記の通りです↓
出典:楽天バンガードHEADS運用シミュレーターより抜粋
株主還元を重視する企業に投資
SCHDは米国の株主還元に積極的な大企業を中心に投資しています。対象企業は、安定した収益基盤を持ち、定期的に配当を支払うことが期待されるものが選ばれます。
出典:チャールズ・シュワブ(2024年10月11日時点掲載分)
3. SCHDのデメリット
この章では、SCHDの主なデメリットについてお伝えします。
SCHDは資産の成長性や分配金等、非常に魅力的な高配当ETFですが、その一方でデメリットも存在します。
私が考える『SCHDの代表的なデメリット』は下記のとおりです。
- 特定のセクターに集中し、分散性に欠ける
- 景気後退時に配当が減少するリスクがある
- 中小型株や成長株への投資が少ない
セクター分散性の課題
SCHDは、株主還元を重視する企業に投資していることもあり、特定のセクターに集中する傾向があります。
特に「金融」「エネルギー」「ヘルスケア」といった配当利回りの高いセクターに大きなウェイトを置いています。
このようなセクター偏重は、特定の業界が不調なときにポートフォリオ全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
出典:チャールズシュワブ(2024年10月12日時点掲載分)
景気後退時のリスク
景気が悪化した場合、配当が減少する可能性がある点も留意すべきです。SCHDには景気に依存する企業(≒景気敏感株)が多く含まれており、景気後退期には資産価値が下落するリスクもあります。
景気が悪化した際、多くの企業は利益が減少し、その結果、配当の支払いを減らす可能性があります。
※出展元:Google Finance
このようなケースが多くなると、市場全体の成長に比べて、SCHDポートフォリオ全体の成長ポテンシャルが抑えられる場合が考えられます。
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他の高配当ETFとの比較
本章では、SCHDと他の米国高配当ETFとの比較を行ってまいります。
主な米国高配当株ETFの特徴
SCHD | SPYD | HDV | VYM | |
運用会社 | チャールズ・シュワブ | ステート・ストリート | ブラックロック | バンガード |
ベンチマーク | S&P Dow Jones U.S. Dividend 100 Index | S&P500高配当指数 | モーニングスター配当フォーカス指数 | FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス |
構成銘柄数 | 約100社 | 約80社 | 約75社 | 約550社 |
経費率 | 0.06% | 0.07% | 0.08% | 0.06% |
基準価額(2024/10/22時点) | 28.33USD | 45.65USD | 118.86USD | 130.17USD |
直近配当利回り(2024/10時点) | 3.99% | 4.05% | 4.16% | 2.66% |
特徴 | 米国の財務優良な企業のうち、株主還元に積極的な企業に投資 | S&P500の採用銘柄の中で、配当利回りの高い80銘柄に投資 | 米国の財務優良企業のうち、配当利回りの高い銘柄でに投資 | 平均以上の配当利回りがある米国企業に幅広く分散して投資 |
SCHD vs SPYD
SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)とSPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)は、どちらも米国高配当ETFとして人気がある一方、投資スタイルや銘柄選定の基準が大きく異なっております。
基本データの比較
SCHDとSPYDの主な特徴
セクター分散の違い
SCHDとSPYDの主な投資先セクター
SCHDは「金融」「ヘルスケア」「エネルギー」に多く投資していますが、情報技術セクターにも一定のエクスポージャーがあることが分かります。
対してSPYDは「公益事業」「不動産(REIT)」など、比較的配当利回りが高いセクターに多く投資しています。こちらは配当利回りの高さを求める傾向が強いため、セクターの偏りがやや強く、特に配当重視のセクターに集中しています。
パフォーマンスの違い
2016~2024年10月現在における、SCHDとSPYDのパフォーマンスを比較すると、下図の通りとなります(配当再投資した場合)↓
リスクと安定性の比較
SCHDとSPYDの「リスクと安定性」を比較すると、下記の通りです↓
SCHDは、配当支払いの安定性を重視しており、企業の財務状況が良好な銘柄に投資するため、比較的リスクが低く、安定したパフォーマンスを期待できます。
また、株主還元に積極的な企業が多く含まれているため、配当が減少するリスクも相対的に低いと考えられます。
一方で、SPYDは、配当利回りに特化しているため、リスクはやや高めです。特に、不況時には配当カットのリスクがある企業も含まれる可能性があり、パフォーマンスが大きく変動することがあります。
SCHD vs SPYD まとめ
安定性と低リスクを重視したいなら「SCHD」が適しています。財務健全性や配当履歴を重視しているため、長期的な資産形成や安定した収益を求める投資家に向いています。
一方で、高い配当利回りを狙いたいなら「SPYD」は高配当を提供するため、より積極的な収益を期待する投資家に向いていますが、やや高リスクであることを理解する必要があります。
4.2 SCHD vs VYM
SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)とVYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)は、どちらも米国の高配当株に投資するETFで、多くの投資家から人気があります。
しかし、それぞれのETFには投資戦略やポートフォリオの構成に違いがあり、どちらが適しているかは投資家の目標やリスク許容度によって異なります。
基本データの比較
セクター分散の違い
SCHDとVYMの主な投資先セクター
先にも述べた通り、SCHDは「金融」「ヘルスケア」「エネルギー」に多く投資していますが、情報技術セクターにも一定のエクスポージャーがありますが、投資先にやや偏りがみられます。
一方で、VYMは、約400銘柄を分散して投資しているため、セクター分散がより広範囲に及びます。
パフォーマンスの違い
2016~2024年10月現在における、SCHDとVYMのパフォーマンスを比較すると、下図の通りとなります(配当再投資した場合)↓
リスクと安定性の比較
SCHDとVYMの「リスクと安定性」を比較すると、下記の通りです↓
安定した配当成長と厳選された企業を求めるならSCHDが適しています。VYMと比べて銘柄数は少ないものの、財務の健全性と配当成長を重視しており、長期的な資産形成に適しています。
一方で、広範な分散投資と配当の安定性を求めるならVYMが適しています。多くの銘柄に分散投資し、セクターの偏りも少ないため、リスクを抑えながら安定した配当を狙うことができます。
SCHD vs VYM まとめ
SCHDとVYMの主な相違点は下図の通りです↓
SCHDとVYMの主要比較ポイント
リスク許容度が中程度で、配当の成長と安定を兼ね備えたリターンを求める投資家には、SCHDが向いています。
特に、比較的リスク許容度が高い投資家や、長期的な成長を目指す投資家には、リスクとリターンのバランスが良好です。
一方で、安定した配当収入と低リスクでの長期資産形成を重視する投資家には、VYMが適しています。
特に、リスク管理を優先する投資家や、配当を安定して確保しながら資産を増やしたい投資家におすすめの銘柄となります。
SCHDへの投資方法
2024年11月現在では、楽天証券のファンド『楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)』を通じて購入が可能です。
※出典:楽天証券ホームページ
米国の優良高配当ETFに100円単位で投資ができ、NISAの成長投資枠の利用が可能なため、円以外の定期的な配当をゲットしたい方にとっては、有力な選択肢の1つといえますね🤞
ま と め
本記事では、SCHDの主な特徴についてお伝えしてきました。
- SCHDは米国の高配当株100銘柄に投資するETF
- 10年以上連続で配当を支払っている企業から、時価総額や取引量、ファンダメンタルズを考慮して銘柄を選定
- Dow Jones U.S. Dividend 100 Index をベンチマークとしている
- 平均して3~4%の安定した配当利回りに期待できる
- 楽天証券で投資信託として購入可能
SCHDは、安定した配当利回りを提供しつつ、低コストで運用できる点が大きな魅力です。配当利回りが高いため、リターンを安定させながらも、投資家にとってのコスト負担が少ない点で、長期の資産形成を目的とした投資に適しています。
また、低コストでの運用は複利効果を高め、長期的に見た場合にキャピタルゲインを含めたトータルリターンを押し上げる可能性もあり、資産の積み上げが期待できます。
一方、デメリットとしては、SCHDは約100銘柄で構成されており、投資先はある程度分散はされていますが、他の分散が広範なETF(VYMなど)に比べると、分散性はやや限定的となっております。
また、特定のセクターに投資が集中しているため、景気変動期には比較的大きめな価格変動リスクがあることを理解しておくことが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました🙇
この記事が、ご覧いただきました方の資産形成の一助となりましたら幸甚です✨️
では、SeeYou!