はじめに
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近年、投資初心者からベテランまで幅広い層に人気を集めているのが「米国高配当ETF」です。
株価の値上がり益だけでなく、定期的に分配金を受け取れる点が魅力で「配当金で安定収入を得たい」というニーズに応える金融商品です。
中でも代表的なのが SPYD・HDV・VYM の3本柱です。
ただし「どれも同じように見えるけど、実際は何が違うの?」と迷う方も多いでしょう。分配金の多さや安定性はそれぞれに特徴があり、自分に合ったETFを選ぶことが大切です。
この記事では、2025年9月時点の分配金データ をもとに、SPYD・HDV・VYMの特徴と違いを初心者向けにわかりやすく解説します。
高配当ETFの基礎
ETFとは「上場投資信託(Exchange Traded Fund)」の略で、株式市場に上場している投資信託を指します。
通常の投資信託と違い、株式と同じようにリアルタイムで売買できるのが特徴です。少額から投資でき、幅広い銘柄に分散投資できるため、初心者でも取り組みやすい金融商品といえます。
その中でも「高配当ETF」は、配当金(分配金)の多い企業を中心に組み入れたETFです。投資家にとっては定期的に分配金を受け取れる点が魅力で「株価の値上がり益」だけでなく「安定したインカム収入」を狙えるのがメリットです。
ただし、初心者が誤解しやすい点もあります。分配金の額は毎回同じではなく、市場環境や企業業績によって変動します。
また、米国ETFの場合はドル建てで分配されるため、日本円に換算する際には為替レートの影響も受けます。つまり「必ず一定額がもらえる」とは限らないのです。
こうした基本を理解しておくことで、配当金に過度な期待をせず、自分に合ったETFを選ぶ視点を持つことができます。
- ETF:株のように市場で売買できる投資信託。少額・分散投資が可能
- 高配当ETF:配当金の多い企業を組み入れ、定期的に分配金を得られるのが魅力
- 注意点:分配金額は変動する。ドル建てのため為替の影響を受ける
各ETFの特徴(SPYD・HDV・VYM)
SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)
SPYDは、S&P500に採用されている銘柄の中から、高配当上位80社を均等に組み入れるETFです。
特徴は「高い利回り」と「均等分散型」という点。1銘柄あたりの比率が同じため、特定の企業に偏らない構成になっています。
ただし、景気に左右されやすい業種(金融・エネルギーなど)の割合が高く、分配金の変動がやや大きいというデメリットもあります。

HDV(iShares Core High Dividend ETF)
HDVは、財務の健全性が高く、持続的に配当を支払える企業を中心に組み入れているETFです。
選定基準にはモーニングスター社の「財務健全スコア」(Morningstar Dividend Yield Focus Index)が使われており、他の高配当ETFに比べて守りの性格が強いのが特徴です。
エネルギー・ヘルスケア・通信といったディフェンシブ銘柄が多く、分配金が安定している点が魅力です。

VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)
VYMは、配当利回りが平均より高い大型株を広く分散して組み入れるETFです。構成銘柄は400社以上と多く、米国市場全体に近い動きをするのが特徴です。
SPYDやHDVよりも利回りはやや低いものの、価格変動が小さく安定感が高いため、長期保有に向いています。

要点まとめ
各々のETFの特徴、メリット・デメリットをまとめると下記のようになります↓
ETF | 特徴 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
SPYD | 高配当上位80銘柄を均等配分 | 利回りが高く短期リターンを狙える | 業種偏りがあり分配金変動が大きい |
HDV | 財務健全企業を厳選 | 分配金が比較的安定、守りの投資向き | 銘柄数が少なく分散効果は限定的 |
VYM | 幅広い大型株を分散投資 | 安定感が高く長期保有に向く | 利回りはやや控えめ |
最新データでの比較(2025年版)
ここでは、2025年時点での最新分配金データをもとに、SPYD・HDV・VYMの違いを具体的に比較していきます。
分配金の比較(直近1年間)
直近1年間における各ETFの分配金は以下のとおりです↓
ETF | 2025年9月 | 2025年6月 | 2025年3月 | 2024年12月 | 年間合計 | 利回り(目安) |
---|---|---|---|---|---|---|
SPYD | $0.4888 | $0.5000 | $0.4189 | $0.5468 | 約 $1.95 | 約 4.5% |
HDV | $0.9496 | $0.9131 | $0.7951 | $1.1217 | 約 $3.78 | 約 3.1% |
VYM | $0.8417 | $0.8617 | $0.8500 | $0.9642 | 約 $3.52 | 約 2.5% |
(出典:stockanalysis.com 各ETF配当履歴ページを参考に著者作成)
年間合計の分配金では、HDVが最も多く、次いでVYM、SPYDの順となっています。SPYDは利回りこそ高いものの、分配金の変動が大きく安定性に欠ける面があります。
一方、HDVは財務健全な企業を中心に構成されており、安定した配当が期待できる点が魅力です。
また、VYMは広く分散されており、バランスの取れた中庸型ETFとして長期保有にも向いていると言えます。
四半期ごとの分配金推移
次のグラフは、直近4回(2024年12月・2025年3月・6月・9月)の分配金を四半期ごとに並べたものです。

四半期ごとの分配金を比べると、SPYDは上下の振れ幅が大きく、HDVはやや安定して高めの水準、VYMは比較的なだらかで安定した動きをしています。
四半期ごとの分配金推移を見ると、SPYDは上がったり下がったりと波が大きく、景気動向に敏感なことがわかります。
HDVはおおむね高水準で推移し、分配金が安定、VYMは緩やかなカーブを描き、堅実な動きを示しています。
年間合計分配金の比較
以下のグラフは、直近5年度分(2021年度〜2025年度【9月まで】)の分配金を合計したものです。
過去5年間の年間分配金の推移を比較すると、HDVは常に高水準で安定しており、VYMは緩やかに右肩上がり。SPYDは景気変動の影響を受けやすく上下の振れがある傾向です。
- SPYD:分配金は高めだが変動が大きく、短期リターン向き
- HDV:安定した分配金が魅力で、守りの投資に最適
- VYM:利回りは控えめだが分散性が高く、長期保有向け
初心者へのアドバイス
ここまで、SPYD・HDV・VYMの特徴や分配金の違いを見てきましたが、初心者の方が最も気になるのは「結局どれを選べばいいのか」という点ですね🧐
結論から言うと“自分の投資目的と性格に合ったETFを選ぶこと” が最も大切です。
高配当を重視したい人は「SPYD」
SPYDは3つの中で最も高い分配金を誇ります『短期的に多くの分配金を得たい人』または『高配当銘柄に魅力を感じる人』に向いています。
一方で、景気変動の影響を受けやすく、分配金額が上下しやすいため、リスクを許容できる投資家におすすめです。
安定した配当を重視する人は「HDV」
HDVは財務健全な企業を中心に構成されており、配当の安定感が魅力です。価格変動にも比較的強く、守りの投資をしたい人にぴったりです。
「配当をコツコツ積み上げたい」「長期で安定した資産形成を目指したい」という方は、HDVを軸に据える戦略が向いています。
バランス重視・長期投資派には「VYM」
VYMは広く分散された大型株中心のETFで、配当と値上がりのバランスが取れています。利回りはやや控えめですが、長期的な安定成長を狙う投資家には理想的です。
「リスクを抑えつつ安定的に資産を増やしたい」という方は、VYMを中心に長期保有するのが良い選択でしょう。
組み合わせるのも効果的
また、必ずしも、ひとつのETFに絞る必要はありません。
例えば、HDV+SPYDで「安定と高配当の両取り」を狙ったり、VYM+HDVで「分散と安定を重視」したりと、自分の目的に合わせて複数を組み合わせることでリスク管理することも可能です。
- SPYD:高配当を狙う短期派・積極派に向く
- HDV:安定収入を重視する堅実派におすすめ
- VYM:バランスと長期安定を求める人に最適
- 組み合わせ投資も有効:リスク分散と安定性を両立できる
初心者のうちは「どれが一番儲かるか」よりも、自分が安心して続けられる投資スタイルを見つけることが大切です。
まとめ
SPYD・HDV・VYMはいずれも米国を代表する高配当ETFであり、「配当を得ながら資産を育てる」 という共通の魅力を持っています。
しかし、それぞれのETFには明確な個性があり、どれを選ぶかによって投資体験は大きく異なります。
◎SPYDは高い利回りを誇り、積極的に配当を狙いたい人に最適
◎HDVは財務健全な企業中心で、安定的に配当を得たい堅実派向き
◎VYMは分散性が高く、長期的な安定と成長を両立したい人に最適
- SPYD:高配当・変動あり。短期リターン重視派に
- HDV:安定・堅実。長期配当重視派に
- VYM:バランス・安定成長。積立・長期投資派に
- 組み合わせ投資も効果的:リスク分散と安定性の両立が可能
高配当ETFは、「長く続けるほど安定感が増す投資」といえます。
短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、毎年コツコツと配当を積み上げていく姿勢 が成功への近道です。
2025年の最新データを参考に、自分に合ったETFを選び、まずは少額から始めてみてはいかがでしょう☝️
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投資の第一歩は「完璧な答え」ではなく、まずは「行動を始めること」です。
この記事が、あなたの資産形成をスタートするキッカケになれば幸いです😌
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