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お金を上手に運用するためには、様々な金融商品について理解しておくことが重要です。
数々の金融商品の中で『債権投資』はその安定したリターンから多くの投資家に選ばれています。
一見、安全性の高い金融商品と思っている方も多いですが、一方でリスク資産であることは間違いありません。
その仕組みやリスクについてしっかりと理解しておかなければなりません。
本記事では、債権と金利の関係に焦点を当て、分かりやすく解説していきます。債権投資を検討している方や、お金の知識を深めたいと思っている方はぜひ最後までお読みください。
債権投資とは
債権の基本
債権は企業や政府が資金調達を目的に発行する証券です。投資家は債権を購入することで、一定期間後に元本と利息を受け取ることができます。
債権の利息は金利に連動しており、金利が高い時期に購入した債権は高い利息を受け取ることができます。
また、債権には国が発行する「国債」、都道府県や市町村等、地方自治体が発行する「地方債」、会社が資金調達のため発行する「社債」など様々な種類があり、それぞれリスクとリターンが異なります。
債権投資のメリットとリスク
債権投資の最大のメリットは「安定したリターンが期待できる」ことです。株式投資と比較して価格変動が少なく、定期的に利息を受け取ることができます。
しかし、債権発行元の自治体や企業が経営破綻すると元本が戻らないリスクもあります。また、インフレが進むと実質的なリターンが低下するため、インフレリスクにも注意が必要です。
主な債権の特徴について
国債、地方債、社債はそれぞれ発行主体が異なり、それに伴い特徴やリスクも異なります。以下にそれぞれの特徴を簡潔に説明します。
国債
国債は、国が財政資金を調達するために発行する債券です。最も一般的な形態は長期国債で、これには数年から数十年にわたる満期が設定されています。
安全性
国債は国によって発行されるため、非常に安全な投資とされています。デフォルト(債務不履行)のリスクは極めて低いですが、国の信用状況によってはリスクが異なる場合があります。
利回り
通常、リスクが低いため利回りも比較的低く設定されています。経済状況や中央銀行の政策金利によって影響を受けます。
流動性
国債は一般的に高い流動性を持ち、市場で容易に売買することが可能です。
地方債
地方債は地方自治体(都道府県や市町村)が公共事業などの財源を確保するために発行する債券です。
安全性
国債に次ぐ安全性を持つとされていますが、発行する地方自治体の財政状況によってリスクは異なります。
利回り
国債よりもわずかに高い利回りを提供することが一般的ですが、これも発行自治体の信用状況によって異なります。
流動性
国債に比べると流動性は低いですが、市場での取引はある程度活発であるといえます。
社債
社債は企業が資金を調達するために発行する債券です。社債には多様な形態があり、無担保債や有担保債、転換社債などが存在します。
安全性
社債の安全性は発行する企業の信用度に大きく依存します。企業が破綻すると、株主よりも優先して償還されますが、完全にリスクがないわけではありません。
利回り
企業の信用リスクに応じて、比較的高い利回りを提供することが一般的です。
流動性
大企業が発行する社債は比較的流動性が高いですが、中小企業が発行する社債は流動性が低く、市場での売買が難しい場合があります。
債権種別ごとの特徴は以下の通りです。
債権 | 安全性 | 利回り | 流動性 |
国債 | 非常に高い | 比較的低い | 高い |
地方債 | 高い | 国債よりやや高い | 国債よりやや低い |
社債 | 企業の信頼度次第 | 比較的高い | 国債や地方債と比べて低い(企業規模による所が大きい) |
これらの債券はそれぞれ異なる特性を持ち、投資家は自身の投資目的やリスク許容度に合わせて選択する必要があります。
安全性を重視する場合は国債や地方債が適しているかもしれませんが、ある程度高いリターンを目指す場合は社債の中から選ぶことが一般的です。
金利とは
金利の種類
金利には大きく分けて、政策金利と市場金利の二種類があります。
政策金利は中央銀行が設定する金利で、経済全体の金利水準を調節する役割があります。
市場金利は金融機関間での資金貸借の際に適用される金利で、政策金利の影響を受けつつ、市場の需給バランスによって変動します。
金利の決定要因
金利は経済状況や中央銀行の政策に大きく影響を受けます。
経済が好調な時期はインフレが進みやすいため、中央銀行は金利を引き上げて経済の過熱を抑制します。
逆に、経済が不調な時期はデフレが進みやすいため、金利を引き下げて経済を刺激します。このように、金利は経済のサイクルと密接な関係があります。
債権と金利の関係
金利上昇時の債権価格
金利が上昇すると、市場で取引される債権の価格は下落します。
これは新しく発行される債権の利息が上昇するため、既存の利息の低い債権は投資家にとって魅力を失うためです。
その結果、債権の価格は下落して利回りが市場金利に近づくことになります。
金利低下時の債権価格
逆に、金利が低下すると既存の債権の価格は上昇します。
新しく発行される債権の利息が低下するため、既存の利息の高い債権が投資家にとって魅力的になります。
その結果、債権の価格は上昇して利回りが市場金利に近づきます。
賢い債権投資のためのポイント
債権の選び方
債権を選ぶ際には、発行体(国、自治体、企業等)の信用度や債権の格付けを確認することが重要となります。
信用度の高い企業が発行する債権はリスクが低い一方で、利回りも低くなります。
ご自身のリスク許容度に合わせて投資する債権を選ぶことが重要です。
金利動向の注視
金利の動向は債権価格に直接影響を与えるため、債権投資においては、金利の動向を注視し、柔軟な投資戦略を立てる必要があります。
特に中央銀行の金融政策発表前後は市場が大きく動くことがありますので、注意が必要です。
まとめ
債権投資はその安定したリターンから多くの投資家に選ばれています。一方で、金利動向によって価格が変動する「リスク資産」であるため、投資には細心の注意が必要となります。
また、債権を満期保有すれば「元本+利息分」を確実にゲットできるので、元本を毀損したくない方や長期の投資期間を確保できない方にとっては有力な投資先の1つといえます。
債権と金利の関係を理解して、債権投資を通じての資産形成を実践していきましょう❢
この記事があなたの債権投資の一助となれば幸いです。
ではSeeYou❢